目次
はじめに
ただ歩くだけなのに体力的にハードな登山。登山をしたことがある人なら、その辛さとキツさはご存知のことでしょう。(もちろん景色や美味しい空気のご褒美は他に代え難いモノがありますが!)
普段からスポーツや運動をしない人にとってはなかなかしんどいイメージが強いと思います。登山は脚力をメインにして行います。まさか逆立ちして登山する人はいないでしょう(笑)その為、体の重さ・荷物の重さ・膝へのダメージなど、8割から9割は自身の脚に負担がきます。長距離・長時間歩いていたり、急登急下りなどでは脚への負担は露骨に出てきます。
そこで、
脚へ負担がかかる登山時のお助け道具(アイテム)、トレッキングポール=ストックです!いわゆる杖です。
ってことで今回は、
登山!トレッキングポール(ストック)の種類と選び方/使い方や注意点、活用法など
を解説します。
トレッキングポールの効果
トレッキングポールを使うことにより、格段に脚への負担を減らすことができます。通常二足歩行の人間は、両手にトレッキングポールを持ち、杖を使うことによって四足歩行になります。普段から二足歩行している人間にとっては、四足歩行することにより体重を分散させることができるので脚への負担を格段に減らせることができるのです。仮に片手に一本のトレッキングポールを持つだけでも(いわゆる三足歩行とでもいいましょうか)かなり楽に歩けますよ。
登山用トレッキングポールの種類と特徴
現在、トレッキングポール=ストックは大きく分類して2種類です。その分類はグリップの形状です。一つは『T字型』。もう一つは『I字型』です。
[T字型ストック]
文字通りグリップの部分がT字になっているストックです。このT字型ストックは、上から握りやすく少し短めに持つのが主流です。上から下へのバランスを取りやすく、下り(下山時など)などでダイレクトに負担がかかる膝や腰のダメージを軽減します。グリップの形状からして非常に握りやすくあまりチカラが必要ないので、女性登山者や年配登山者が使っているのを比較的多く見ます。欠点としては、I字型よりグリップの形状でコンパクトになりにくいところでしょうか。
[I字型ストック]
文字通りグリップ部分がI字になっているストックです。このI字型ストックは、横から握りやすく、持つ場所によって長さの微調整がしやすくなっています。横から握っている為、T字型よりはストック自体にチカラが加わりにくいですが、バランスが非常に取りやすい特徴をもっています。どちらかというと登りに向いているストックなのかも知れません。T字型に比べ比較的チカラがある男性登山者や登山経験が豊富な方が使っているイメージです。欠点としては、上から握りにくいグリップなのでつい余分なチカラが入りすぎて肩や腕が疲れやすいのかも知れません。
トレッキングポールの選び方
[グリップの形状で選ぶ]
先ほど記述した通り「T字型」もしくは「I字型」で選ぶことになります。
あまり山には行かない女性登山者や年配登山者の方は、登山中はストックを収納することもないでしょうし(常時ストックを使って登山歩行するでしょうし)、また自分のチカラが地面に加えやすい特徴から「T字型」がおすすめです。
登山経験者や男性登山者の方は、ある程度のチカラがあるでしょうし、常時ストックが必要になることはないと思うので、収納面からしてコンパクトになる「I字型」をおすすめします。
[使用している素材で選ぶ]
ストックの素材を分類すると「アルミ製」と「カーボン製」があり、どちらかを選ぶことになります。
「アルミ製」の特徴は、丈夫さと安値というメリットがあります。ただカーボン製よりは若干重さはあります。
「カーボン製」の特徴は、なんといってもその軽さです!ほとんど重さを感じないぐらいの優れた軽量素材です。しかし、アルミ製より丈夫さが欠けるところがあり、価格もほとんどのメーカー品も高値の設定です。
[使用する本数で選ぶ]
一概には言えませんが、あくまで自論として解説します。単純に解説すると、使用する本数は「T字型グリップ」か「I字型グリップ」で決めるのが良いでしょう。
「T字型グリップ」を使用する方は、一本使いで杖のように使うのがいいかも知れません。
「I字型グリップ」を使用する方は、バランスをとる観点から二本使いが基本です。
また、片手を空けておいて行動食を取りながら、カメラで写真を取りながらの登山を楽しみたい人は、一本使いが良いかも知れませんね。ストイックに、ゴリゴリに登って行く人や長距離長時間の縦走などする人なら、脚への負担を減らす為に二本使いが良いのかも知れません。
トレッキングポールの適切な長さとは?
トレッキングポールの適切な長さの基準として、自身のヘソから胸の間ぐらいが使いやすいと言われています。しかし、グリップの形状によったり、使用する状態によったり、長さの微調整をすることで更に快適なサポートとなりますので、ご紹介します。
[T字型グリップの場合]
上から握りることによりチカラを加えやすいこの形状は、直立し手を体の横に付けて違和感なく手にT字型グリップが馴染む程度の位置(長さ)が好ましいでしょう。
[I字型グリップの場合]
横から握りこの形状は、直立し腕を直角(90度)に曲げて、I字型グリップが握りやすい位置(長さ)が好ましいでしょう。
[登山(登り)の場合]
登りでは推進力をアップしたいので基本はストックと地面のリリースポイントは自分の体よりやや後ろになります。比較的体に近いポジションでストックを使う為、腰骨やヘソあたりの長さが好ましいでしょう。
[下山(下り)の場合]
下りでのストック使いはバランスを補助したいので、イメージとして一段下がるのに自分の脚よりもストックの方が先に下り出す感じになります。その為、高いところから低いところへストックを使うので胸あたりのやや長めの位置が好ましいでしょう。
トレッキングポール使用時に注意すべき点
トレッキングポールを使用するにあたって注意すべき点が4点あります。ご自身のパーティー(登山を共にする仲間)にも注意を呼び掛けてあげてほしい重要な注意点です。
①トレッキングポールをあてにしない!
トレッキングポールはあくまで脚への負担を減らす脇役です。主役はあくまで脚です。例えば、雪道を歩く時に踏み抜き(←“踏み抜き”の説明はコチラ)があったりします。また崩れやすそうな登山道の端。そんな危険箇所を想定せずにトレッキングポールをあてがい、トレッキングポールをあてにして、全体重をストックにかけると…自分の体ごと踏み抜きに落ち込んだり、登山道の端から崖の下に滑落したり、してしまいます。くれぐれもトレッキングポールに全体重を乗せるのはやめましょう。
②トレッキングポールを忘れない!
意外ですがこれがよくあるんです。登山の頂上あるあるです!やっと登頂して、ようやく食事や休憩タイム。絶景を眺めながら美味しいモノを口にし、ご褒美タイムが終わりいざ下山!…と途中で気付いて「あっ!ストックがない?!」。と、頂上にストックを忘れることがよくあるんです。できたら、忘れないようにザックにカラビナなどを付けておいて休憩時にはカラビナでストックのストラップなどをロックしておきましょう。
③トレッキングポールを振り回さない!
これもよく見かける光景です。若い男女の登山者や子供登山者がストックで草木を叩いたり、場合によってはストックでチャンバラごっこ?!(あくまで一部の方です)こんな行動のおかげで周囲の人がケガしたら大変です。また登山は普通一列になって登山道を歩きます。自分の前方を歩く人がストックを使っている場合、いきなり手からストックが離れて飛んできたり、歩いていてストックを後ろに振り抜いた時など、非常に危険です。最低でも4〜5mの歩間距離をとりながら歩くようにしましょう。
④顔の前にグリップエンドが来ないようにストックを使う!
なかなか文章では伝わりにくいのですが…。岩や石にストックを突いた時にその跳ね返り(反作用)で、顔の目の前にグリップエンドがあると、グリップエンドで顔を突くことになります。このようなことになると最悪は歯が折れたり目にダメージを負うことになり兼ねません。アクシデントを避ける為、岩場などではストックは使わず登り下りした方が良いでしょう。子供や女性によくある注意点なので気をつけましょう。
トレッキングポールの他の活用法!
トレッキングポールは登山をする為の脚のサポート役、それ以外にも以下のような便利な活用法があります。
●二本のストックとタオルとテーピングなどで組み立てて、簡易的な松葉杖になる
●濡れた服などを乾かす物干し竿になる
●浮き石(←“浮き石”の説明はコチラ)や踏み抜き(←“踏み抜き”の説明はコチラ)、ぬかるみ具合、水深などを手を使わず探ることができる
最後に
以上、『トレッキングポール(ストック)の種類と選び方。使い方や注意点など』の解説でした。
とはいえ、、、実は
私は普段あまりトレッキングポールを使いません。もちろん常備していますが。
使わない理由としては、
●足腰を鍛えたい
●体感を強くしたい
●疲労のピークを迎えた時にストックのありがさを感じたい
などがあるんです(笑)
しかし、ある整骨院で「関節、特に膝(ひざ)は消耗品なので、登山するなら若いうちからストックを使いなさい!」と聞き、ストックを常時使うかどうかを検討中です。いや、使った方が良いのでしょうね!(笑)皆さんも良いトレッキングポール=ストックと出会い、良い登山を楽しんでくださいね〜。
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