登山に役立つ超便利な湯沸かし器クッカーセット[ケトルセット編]道具のアイデアとスタッキングのコツを解説

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登山で湯沸かし器クッカーセットが必要になるときって?


登山をはじめると
最初は「山に登るだけ」
もしくは「景色を楽しむ」
はたまた「日頃の運動不足の解消」
などがほとんどの登山目的であり登山をする理由。
ってのが登山初心者さんは多いことでしょう。
僕も最初はそうでした。

それが、山に魅了され続けていると、
登る山が変わってきたり、
登山経験が増えてくると、
休憩ポイントや頂上でよく目にする光景が増えてくるんです。
それが!
登山コーヒーや登山メシ!!

美味そう〜!
カッコイイ〜!
なんか楽しそー!

そんな光景を見かけるだけで
登山初心者から早く脱却したい衝動に駆り立てられ、登山中級者になる第一歩
「自分もあんなことやってみたい!」
となるわけですね。

 

しかし、、、問題点が・・・

湯沸かしに必要な道具や器具はどんなアイテムが必要なのか最初は全くわかりません。。

ネットで調べても自分の登山スタイルに合った適切な湯沸かし器(クッカーセット)の記事は少なく、どんなモノが適切で自分に合っているのかがわからない。。と思います。

 

そこで、
本ページでは、それぞれのシーンに分けて

『登山に役立つ超便利な湯沸かし器クッカーセット』
それぞれのアイテム紹介と
道具を揃えるアイデア
スタッキングのコツなど

を紹介してみます。

 

 

登山に役立つ超便利な湯沸かし器クッカーセットとは?


↑ これは僕のクッカーセットです。このアイテムの中から必要に応じてチョイスし、セットを組み立てます!

 

僕の場合、
今までの自分の登山経験と
仲間との登山歴から
その日の、それぞれの登山に、必要なシュチュエーション(ケース)に分けて、

3つの〝湯沸かし器/クッカーセット〟を使い分けています。

 

こんな時にはこんなセットを使っています!
ってな具合に説明~!!
ってことで、以下のそれぞれのセットを使います

 


ケースその1
[最軽量ソロセット]
[最軽量ソロセット]の解説はコチラ
アルコール燃料で火を使うミニマムで最軽量の湯沸しセット(重量は500g)


[こんな時に使用します!]
●一人か二人で登山する時
●コーヒー、紅茶、粉末スープ、一人分のカップラーメンなど基本は500ml以内の少量の湯沸かすことだけを用途とする時
●山水・湧水・沢の水など自然の山の水を飲み水とする煮沸する時
●そんなに湯を沸かす時間にこだわらない時

 


ケースその2
[ケトルセット]
[ケトルセット]の解説はコチラ
OD缶(ガス)を燃料で火を使いヤカンで湯を沸かすセット


[こんな時に使用します!]
●三人か四人またはそれ以上で登山する時
● コーヒー、紅茶、粉末スープ、二人分のカップラーメンなど基本は900mlもしくはそれ以上の湯沸かすことだけを用途とする時
●山水・湧水・沢の水など山の水の煮沸も含めて、できるだけ早く湯を沸かしたい時

 


ケースその3
[簡単料理セット]
[簡単料理セット]の解説はコチラ
OD缶(ガス)を燃料で火を使い簡単な調理を目的としたクッカーセット(重量は1313g)


[こんな時に使用します!]
●登山人数に関係なく簡単な料理(肉や卵を焼く、インスタントラーメンを作る、ご飯を炊くなど)をする時

 

 

かなりの登山上級者さんや小慣れたキャンパーさんならシーンによって他にもっとバリエーションもあるでしょうが

あくまで、

セットが簡単で!
道具が重くなく!(軽量)
アイテム達がかさばらない!
購入にあまり費用もかからず!
使い方がわかりやすい!

そんな『湯沸かしクッカーセット』の参考にしてみてください。

 

ってことで
このページでは、上記の
ケースその2
[ケトルセット]
OD缶(ガス)を燃料で火を使いヤカンで湯を沸かすセット

の、それぞれのアイテムとスタッキング(収納)のコツなどを解説または説明をしていきます。

 

 

 

 

[ケトルセット]を買い揃える

まずは必要なアイテムを買い揃えましょう。
それぞれのアイテム紹介と道具を揃えるアイデアも公開します!

 

①ガスバーナー
火の元になるアイテム
※僕も下記の「PRIMUS/ウルトラバーナー P-153 」を使っています。各メーカー色々なガスバーナーがありますが、サイズ感、耐久性、耐風性、火力の強さなど、どの角度から考えてもこのガスバーナー一択!最強です。

 

②OD缶(ガス缶)
燃料!これがなければ火は付きません。種類や容量を選んで準備しましょう。

[注意!]
基本的にはガスバーナーがPRIMUS(プリムス)製品の場合、OD缶もPRIMUS製をおすすめします。

[PRIMUSのOD缶は?]
使う用途の「種類」と、ガスの量や重さに影響する「容量」があります。ご自身に合ったタイプを購入しましょう。

[種類とは?]
●G/ノーマルガス(春夏用)
●T/ハイパワーガス(オールシーズン用)
※高山や寒い季節または気温はTをおすすめします。

[容量とは?]
下記で実際に商品を紹介します。ご覧下さい。
※このページで解説しているセット[ケトルセット]では『OD缶/110T』を使用しています。


■IP-110/T
サイズ→直径9cm、高さ7cm、重さ213g


■250/G
サイズ→直11cm、高さ9cm、重さ375g


■250/T
サイズ→直11cm、高さ9cm、重さ375g


■500/G
サイズ→直11cm、高さ15cm、重さ667g


■500/T
サイズ→直11cm、高さ15cm、重さ667g

 

③OD缶ホルダー(ガス缶スタンド)
OD缶やガスバーナーの上には料理や調理器具、熱い湯んどが乗るので、より安定させるためにもこのホルダーは必要です。
※僕は「PRIMUS/ガスカートリッジホルダー レッド」を使っています。完璧なOD缶の110、250、500にもそれぞれピッタリにハマる設計で、どんな場所でもホールド感と安定感は抜群!

↓ こんなのもありますよ!

 

④ケトル(やかん)
やかん。水を入れて湯を沸かす器具です。
↓ 僕もこの「trangia/ケトル0.9L TR324」を使っています。容量もそこそこで何かとスタッキングしやすいですよ。

↓ 同メーカーで他にもこんなサイズもあります
これは0.6Lサイズ

これは1.4Lサイズ

 

⑤マグカップ
実際に口を付けるコップ。軽量で割れない素材、スタッキングのしやすいカップが理想である

↓ 僕もこの「CAPTAIN STAG/ホリデージョイ スタッキングカップ 230ml」を使っています。この商品はプラスチック製品でスタッキングのしやすさが魅力。
※上記のケトルに収納したり、その他450ml〜500mlのチタンマグにプラスチックマグが収納しやすいように、イトノコギリで取手部分を切り落としました。

 

↓ この商品はチタン製品でスタッキング可能。

 

[ちなみに…]
プラスチックマグ、チタンマグ共に同サイズなのでどちらにもあてはまることですが、
上記で紹介した④ケトルには、マグカップの取手がついた状態でもケトル内径には収まります。…なんですが蓋は閉まりません。
↓ 画像を参考にして下さい。

●取手なしでも、取手ありでもケトルの内径に収まります

●3ヶのマグカップを収納すると、このように高さが収まりません(蓋が閉まらない)

●2ヶのマグカップを収納しても、まだ高さは収まらないんです… (蓋が閉まらない)

●1ヶのマグカップを収納すると、高さも収まり、ケトルの蓋もキチンと閉めることができます!


 

⑥ライターまたはファイヤースターター
基本的には、①「PRIMUS/ウルトラバーナー P-153 」には点火する電子ボタン(カチカチ)は付いています。
・・・が点火しにくい時、または電子ボタンの調子が悪い時には〝ライター〟があると便利です。予備で常備しておくのがベストと言えます。登山では特に雨風や標高が高くなると酸素が薄くなるので、火は付きにくくなります。どんな環境でも確実に点火できるライターがある方がイイですよね。

 

↓ 確実な着火ならコレらがおすすめ





 

※僕は、できるだけ小さいガスターボライターを使っています。(下記画像参照)
サイズ/全長8cm

 

⑦収納ケース
上記①〜⑦が全て綺麗に収まり、できるだけコンパクトになる収納ケース

 

↓ ①〜⑥が全て綺麗に収まる収納ケースのおすすめ
↓ 僕もこの「mont-bell/クーラーボックス 4.0L」を使っています。クーラーボックスなので丈夫でクッション性も高く、中に入れているアイテムも衝撃から保護されますし、夏場は冷たいモノを入れたり、他の用途でもなにかと便利です。

mont-bell/クーラーボックス 4.0Lの購入はこちらからどうぞ
サイズ/高さ13×幅21×奥行き15cm
重量/120g
カラー/マスタード、ネイビー、サンセットオレンジ
容量/4.0L(目安としては…350mL缶6本、500mLペットボトル4本程度

↓ 上記「mont-bell/クーラーボックス 4.0L」とほぼ同サイズのおすすめはこれ!

↓ もう少し(やや)大きめのサイズのおすすめはこれ!

 

⑨その他
ペンチ、ミトン、スプーン、など
※僕は、以下のようなアイテムを使っています。(下記画像参照)個人のアイデアで代用できるものは色々あります。

 

●ペンチ
必要がないって言ってしまえば必要ないかもしれないが、ケトルの蓋や取手をつまんだり、熱せられたバーナーをつまんだり、なにかと便利なんで、小さいペンチがあればよいかも!ですよ。

↑ 僕もコレを使っています!
サイズ/収納時の全長5cm

サイズ/使用時の全長8cm

 

●ミトン
火にかけたマグカップやバーナー(ストーブ)は非常に熱いです。ミトンではなくても手袋などをして触れないと火傷をします。僕は、百円均一などでも売っている「イスの脚カバー」を使っています。指にイスの脚カバーを装着して熱いモノに触れるようにしています。またスタッキング(収納)時にはライターやスプーンを入れて、カチャカチャ鳴らないようにするためのカバーにもなります。


 

●スプーン/フォーク
粉のホットドリンク、粉スープをかき混ぜる、またはカップラーメンを食べる、などに必要です。
↓ これが超おすすめ!これ1本で解決します。箸いらず!!





 

※僕は、百円均一のアイスクリームアルミスプーンです(食べ物用で割り箸も持参しています)
サイズ/全長8cm

 

●風防
ガスバーナーの火が風で消えないようにしたり、沸騰までの時間を短縮するために、便利な風除け板です。

[注意!]
下記商品はあくまでおすすめのアイテムです。風防を購入するときは、バーナー(火の元)の高さを考えて購入する必要があります!




 

 

[ケトルセット]をスタッキング(収納)する

以下の01.~17.の順序でスタッキングしましょう!

 

01. 画像のバラアイテムをスタッキングしていく。

 

02. 「OD缶 110サイズ」を収納する。
僕は、百均でよくあるペットボトル袋を切って画像のように収納します。クッション性がありスタッキングした時にカチャカチャ鳴らないように。



さらに、EPIgas/チタンマグ500mlを購入した時に付属していたネット巾着に入れます。

 

03. 次に「ケトル」に「PRIMUS/ガスカートリッジホルダー レッド」を入れる。

 

04. さらに「ケトル」に「OD缶 110サイズ」を入れる。

 

05. ミトンの代用としているイス脚カバーに「ガスターボライター」を入れて、「ケトル」へ収納する。



 

06. もう一つのミトンの代用としているイス脚カバーにアルミスプーンを入れて、「ケトル」へ収納する。



 

07. ミニペンチも付属用収納ケースに入れて、「ケトル」へ収納する。



 

08. ここまでの状態で「ケトル」の蓋を閉めます。
※蓋はキチンと閉まります!(浮いたりしないはずです)

<ワンポイントアドバイス>
ケトル内には「OD缶 110サイズ」は入りますが「OD缶 250サイズ」は入りません。また、「OD缶 110サイズ」をスタッキングせずに「プラスチックマグ」をスタッキングする方法もあります。ただしこの場合はケトルの高さを越えてしまい蓋がキチンと閉まりません。。

 

09. 次に、収納ポーチに「ケトル」を入れます。


 

10. 「ガスバーナー」を収納ケースに入れる。
※この収納ケ-スは「PRIMUS/ウルトラバーナー P-153 」を購入したら付属しています。



 

11. 「ガスバーナー」を収納ポーチに入れる。

 

12. 「プラスチックマグ」を収納ポーチに入れる。
※取手付きでも取手なしでも、3つぐらいまでのマグカップなら縦向きに収納できます。4~5つのマグカップなら横向きに収納しましょう。

[補足]
上記のプラスチックマグは「CAPTAIN STAG/ホリデージョイ スタッキングカップ 230ml」という商品です。(このページの前半でも紹介しているマグカップです)通常は取手がついている商品ですが、スタッキングしやすいように取手をイトノコギリで切断し、紙ヤスリで研磨加工しました。CAPTAIN STAGの開発チーム様すみません。。

 

13. ゴミ用のビニール袋類や滑り止めマットなどを収納ポーチに入れる。

 

14. こんな粉末ドリンクやスープ、ドリップコーヒーも上手く納まれば…

 

15. この収納ポーチを選んだ訳はコレっ!!蓋部分にジッパー付のスペースがあるのです!

 

16. これで水やカップラーメン以外は全てスタッキングできました!!完璧っ!!
※まだ少し余裕があります。袋型の水(ウォーターケース)なら、500ml~1Lぐらいは入るかも?

 

17. 重さはこれだけスタッキングしても889g!
サイズは高さ13cm×幅21cm×奥行15cm!
はい!これが僕の[ケトルセット]
というわけです。

 

 

「ガスバーナー」に点火する手順

このページで紹介しているガスバーナー「PRIMUS/ウルトラバーナー P-153 」の装着方法と点火方法を説明します。

 

①OD缶の上部キャップを取り外し、OD缶とウルトラバーナーとの装着部分を合わせる。
※色々な方法はありますが、基本はOD缶とバーナーのメーカーは同じモノを使うべきです!

 

②装着部分はネジ式になっており、OD缶またはバーナーのどちらかをクルクルと緩まないところまで回してしっかり装着する

 

③次にOD缶スタンド(レッドの器具)をOD缶の底部に取り付ける。
※OD缶/110サイズは、OD缶スタンドの真ん中の溝にハメ込む。(250サイズや500サイズは一番外側の溝です)

↓ これで強風でも倒れない!バッチリ安定する。

 

④次は、バーナーの五徳を全開に開ける。
※五徳とは、ケトルやクッカーを乗せる部分の金具台のことです。最初はコンパクトに折り畳まれています。

 

⑤ケトルに水を入れて、五徳の上にセットする。
※この時、空焚きはせずに必ず水を入れてから火にかけることをおすすめします。空焚きはクッカー、ケトル、マグカップなどの変形や穴あきに繋がります!

 

⑥OD缶からバーナーにガスを送るため、黒いツマミ部分を回します。
※この時少しづつツマミを回し「シュー」っというガスが出ている音を確認して下さい。

 

⑦黒いツマミを回して、素早く逆位置にある点火ボタンを押して火を付ける。
※この時、点火ボタンの不具合があってなかなか着火しない場合は、黒いツマミを元に戻しガスの出を一旦止めてください。再度、黒いツマミを回し、次はライターなどで点火してみることをおすすめします。

 

⑧火が出ていることを確認し、あとは黒いツマミで適当な火力に調整する。

 

[アドバイス!]
クッカー、ケトル、マグカップなど火にかけるモノを先にセットするか、点火着火を先にするかはどちらでも良いと思います。
注意すべきことは、以下の2点です。
●空焚きしない!
●点火されない時などはガスを出しっぱなしにしない!
です。

 

 

 

 

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