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「甲斐駒ヶ岳(南アルプス・赤石山脈)」登山ルート・登山道・登山コース・登山口・駐車場・アクセス・登山日記など役立つ解説

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甲斐駒ヶ岳の情報

甲斐駒ヶ岳

読み方:かいこまがたけ

山系:南アルプス・明石山脈

標高:2967m

 

 

甲斐駒ヶ岳の天気と登山指数

甲斐駒ヶ岳の天気と登山指数はコチラ
本日から近日中の予報を見れます

 

 

甲斐駒ヶ岳の特徴

”駒津峰(標高2750m)”付近から見た南アルプスの名峰「甲斐駒ヶ岳(標高2967m)」

山梨県北杜市と長野県伊那市の県境に位置する標高2667m「甲斐駒ヶ岳」。南アルプス・明石山脈の北端に白い山肌の男らしい山である。日本百名山・新日本百名山・花の百名山にも選ばれる日本アルプス屈指の名峰で他を圧倒する峻険な山容をしている。昔から長野県では木曽駒ヶ岳を西駒(にしこま)と呼び、南アルプスの甲斐駒ヶ岳を東駒(ひがしこま)と呼ぶ。
また日本全国に18座ある駒ヶ岳と名の付く山の中で甲斐駒ヶ岳は最高峰である。

 

 

所在地

山梨県北杜市と長野県伊那市の県境

 

 

登山の日程

この記事は2016年7月30日の記録です。

 

 

登山の種類

ピークハント(登山口⇔頂上)

 

 

コース/ルート

北沢峠稜線ルート

※長野県伊那市 側から入山

 

 

総歩行距離

総歩行距離/12.4km

登山/6.1km

下山/6.3km

 

 

総歩行時間

総行動時間/8時間10分(休憩込み)

登山/4時間20分(休憩込み)

下山/3時間50分(休憩込み)

 

 

登山の山行程

7/29(金)
20:00 大阪発
7/30(土)
01:40 長野県 仙流駐車場着
05:00 北沢峠行きバス出発
05:50 大平山荘着(宿泊先)
06:30 甲斐駒ヶ岳へ向け登山開始
06:45 北沢峠通過
08:30 双児山到達(甲斐駒ヶ岳四合目)
09:25 駒津峰到達(甲斐駒ヶ岳六合目)
10:00 六万石通過(甲斐駒ヶ岳八合目)→直登ルート
10:50 甲斐駒ヶ岳登頂
12:10 下山開始
15:30 北沢峠着 下山完了
16:00 大平山荘着(宿泊先)
17:00 夕食(自炊)
19:00 就寝
7/31(日)
04:00 起床
06:00 大平山荘よりバス出発
07:00 仙流駐車場着
10:30 昼神温泉着
16:00 大阪着

 

 

甲斐駒ヶ岳の登山マップ


甲斐駒ヶ岳の詳しい地図は ↓ コチラ


 

 

登山道について

威風堂々とした出で立ちの甲斐駒ヶ岳(標高2967m)。その頂へ立つ為には「北沢峠」を起点に登山するのが一般的だ。北沢峠から甲斐駒ヶ岳山頂へは主に2本の登山道がある。

 

①北沢峠 稜線ルート(コースタイム4時間)
双児山→駒津峰と2つの山を越えてゆく稜線ルートのこと
②北沢峠 仙水峠ルート(コースタイム4時間10分)
仙水小屋(水場)→仙水峠→駒津峰と水場を経由するルートのこと

 

①②の両ルートは、時間は10分ほどしか変わらないのだが、大きな違いは水場を通過するか否かを考慮してルート選択をす。普通に考えて水場は無いより有る方がありがたい。それなら②で決定!
…と言いたいところだが、②は水場を過ぎて仙水峠までは緩やかな登山道だが、仙水峠からは南アルプスでも屈指の急登がある。
水を確保する為には“地獄の急登”というリスクが伴う訳だ。
しかし、①を選択しても登山→下山の行動時間およそ8時間は水場が無い為、荷物が重くなる。どちらを選択するかは、自身の経験から入念な計画性から導くことをおすすめする。

 

 

ということで、
このページでは、①の「北沢峠 稜線ルート」を解説する。

 

 

まずは車で長野県伊那市の仙流荘横の「仙流駐車場(標高870m)」を目指す。

仙流駐車場

仙流駐車場付近にある宿泊施設「仙流荘」

Googleナビで調べれば簡単にアクセスできることだろう。
仙流駐車場から「北沢峠(標高2030m)」へ向かう訳だが、自然保護の為マイカー規制があり、仙流駐車場からバス移動となる。

 

南アルプス林道バスの情報

ワンポイントアドバイス

大平山荘で宿泊する場合は、バスに乗り込む際にバス運転手さんに大平山荘で降りたい旨を伝えておくと、北沢峠手前の大平山荘前で降ろしてもらうことが可能です。

 

仙流駐車場から北沢峠へはバスで約55分。(大平山荘までは50分ぐらいで到着。大平山荘から北沢峠へは徒歩15分程度)

仙流駐車場のすぐそばにある「南アルプス林道バス停留所」

北沢峠は標高2000mを越えてる為、夏でもかなり涼しい。この北沢峠から北東方向に甲斐駒ヶ岳、南西方向に仙丈ヶ岳(南アルプスの女王と呼ばれている山)があり、どちらの山も百名山で、どちらの山に登山する場合も片道4時間程度の拠点となる。土日祝を利用して甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳とどちらも制覇する方も少なくはない。また天候によって甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を選択する人もいるようだ。

バスの中から見える二百名山「鋸岳(のこぎりだけ)」

バスの中から見える百名山「甲斐駒ヶ岳」

 

さて、
北沢峠から甲斐駒ヶ岳山頂を目指すことにする。ルートは先述した「北沢峠 稜線ルート」で向かう。
行く先にトイレが無い為、北沢峠で用は済ませておくことをおすすめする。

北沢峠

北沢峠 稜線ルートの入口。画像の右へ登り口がある。

まずは、樹林帯をジグザグに1時間程度の登り。これが結構な長さでわりと急な登りである。夏場の低山で慣れている人なら、暑さはなく、気温も低く、さらにマイナスイオン全快なので、それほどキツくは感じないことだろう。
樹林帯の登山道

やがて樹林帯を抜け、視界が開けハイマツ帯へ突入する。
ハイマツ帯

天気がよければかなり先に山が見えるがこの山はまだまだ甲斐駒ヶ岳山頂ではない!見える山は「双児山」だ。高くみえるがまだまだ通過点にすぎない。先程まで樹林帯の中で日差しも感じなかったがこれから先は森林限界を突破した為、紫外線との戦いになる。樹林帯が抜けハイマツ帯を約30分歩くと、ようやく「双児山(標高2643m)」に到達する。
双児山

この地点で甲斐駒ヶ岳の四合目である。
まだまだ先は長い。

更にハイマツ帯が続く斜面を1時間ほど登り、次の「駒津峰(標高2750m)」を目指す。
遮るものがなく、雨風があれば景色がなく辛いゾーンだが、晴れていれば景色も最高で周りの山々も見える。
下に見える戸台川

そうしてるうちにようやく甲斐駒ヶ岳六合目になる「駒津峰」に到達する。
駒津峰

北沢峠から2時間半ほどで到達した駒津峰からの眺望は、
近くて遠い本丸「甲斐駒ヶ岳」の白い山肌が姿を現し、周囲の山々、鋸岳/鳳凰山/北岳/間ノ岳/仙丈ヶ岳なども見渡せ、北アルプスや乗鞍岳、御嶽山、天気さえ良ければ富士山まで一望できる。
それにしても甲斐駒ヶ岳はカッコイイ!
駒津峰から本丸「甲斐駒ヶ岳」参上!

双児山→駒津峰と2つの山をクリアして絶景を楽しんだら、いよいよ本丸「甲斐駒ヶ岳」を目指す。
ここから先は下りがあったり岩場が多くなり、風も強くなる。気をぬくと怪我をし易くなるので景観ばかりみていると危険である。
30分ほど歩くと、大きな岩「六万石/八合目」が現れ、その頃には甲斐駒ヶ岳がかなり近づき、更に甲斐駒ヶ岳の大きさと急峻な登りに圧倒されることであろう。
巨大岩「六万石」を通過してから振り返っての画像

六万石をすぎるとすぐに頂上へ続く、直進の岩場登り「直登ルート」と右へトラバースする「右巻きルート」の分岐が出てくる。
直進の「直登ルート」と右からの「右巻きトラバースルート」の分岐点

「直登ルート」は、頂上まで45分程度と時間短縮でき、男らしい甲斐駒ヶ岳を感じることができるのだが、慣れていない人は極めて危険で一旦直登ルートに入ると途中で降りることがかなり難しく、立往生する人も多い。。ストックなどは使わず手と足を使いしっかりと安全を確保しながら登らないといけない。
直登ルートは岩場登りで登山道も狭い。

おすすめは「右巻きルート」だ。頂上までは約1時間強。こちらはザレ場でジグザグ道、足元が滑り少々歩きにくいものの安全だ。これはこれで甲斐駒ヶ岳特有の白い山肌を感じながらの登りを楽しめる。
右巻きトラバースルートから甲斐駒ヶ岳山頂を望む

重要なのは、双児山→駒津峰ぐらいから酸素濃度の薄さも気になりだすので、高山病を回避する為、あくまでゆっくり登ることを心掛けたい。
山頂直下から歩いてきた稜線が見える。手前の山は「駒津峰」。奥に見えるどデカイ山は「千丈ヶ岳(標高3033m)」。

駒津峰から直登ルートで約1時間20分。右巻きトラバースルートで約1時間40分で、「甲斐駒ヶ岳(標高2967m)」の頂上だ。

 

甲斐駒ヶ岳山頂からは360度の圧巻眺望!

甲斐駒ヶ岳山頂

甲斐駒ヶ岳山頂の祠

意外にも紫外線が強く、晴れていれば暑く感じる。雲と空の近さ、やはりとんでもなく高い位置に立っていることを感じることだろう。
大昔、この山頂が海の中だったことが信じられない。聞いたことがあるが山頂から貝殻が見つかったこともあるという。頂上に立つとこの噂話が一層信じられない。
甲斐駒ヶ岳山頂からの景色!手前の山が「鳳凰山」。奥に「富士山」。

甲斐駒ヶ岳山頂からの景色!奥に「千丈ヶ岳」。

甲斐駒ヶ岳山頂からの景色!一番高く見える山が「北岳」。二番目に高く見える山が「間ノ岳」。

 

甲斐駒ヶ岳の山頂を堪能したら、下山だ。
下山は、右巻きルートから下るのが一般的だ。ほぼ直登ルートは使わない。登りの人の邪魔になるからだろう。
下の方を見ると高度を感じる摩利支天を見ながら下山し、

下に尖った部分の山が「摩利支天」。

上を見ると巨大な甲斐駒ヶ岳を見ながらの下山となる。
どデカイ「甲斐駒ヶ岳」!

約1時間で駒津峰。駒津峰からは仙水峠から下山するのもよいだろう。もちろん行きと同じ双児山を通過して下山するのもよいと思う。
水場を通過したいなら仙水峠からになる。(北沢峠まで約2時間強)
より早く下山するなら双児山経由からになる。(北沢峠まで約1時間半)

 

注意したい点だが!
日帰り予定の方は、北沢峠から帰りのバスの時間を気にしないといけない。最終バスは16:00前後だ。
逆算すると行動時間(登山開始から下山完了まで)は約8時間はみておいた方がよい。となると、8:00北沢峠から登山開始して8時間後の16:00に下山すれば日帰りも可能だ。
仙流駐車場からの南アルプス林道バスの始発は夏場は5:00過ぎの便がある。これに乗れると6:00には北沢峠に着くので日帰り可能になるだろう。5:00の始発便(南アルプス林道バス)の次便は6:00過ぎ。これなら7:00には北沢峠に着くのでなんとか日帰りも可能なのかもしれない。

 

だが、山はトラブルがつきもので強行登山スケジュールは危険性が増す。ゆっくりと安全な甲斐駒ヶ岳を楽しむ為には、北沢峠周辺の山小屋で宿泊することをおすすめする。

 

甲斐駒ヶ岳周辺の山小屋情報

山小屋に宿泊すれば体力も回復し、翌日早朝から隣の「仙丈ヶ岳(標高3033m)」にもチャレンジ可能である。

 

本編(このページ)に対して余談ではあるが、仙丈ヶ岳からは富士山、北岳、間ノ岳、と日本の標高1位、2位、3位、いわゆる「標高123」を望むことができる唯一の山である。
2日間で「甲斐駒ヶ岳」「仙丈ヶ岳」と絶景の百名山2座を楽しむこともできるので計画してみるのも良いかも知れない。

 

 

登山の感想

このページでの登山解説は、2015年7月30日の甲斐駒ヶ岳山行です。

 

仲間と毎年恒例になりつつある、夏遠征登山。今年は「南アルプス」に決めていた。今回は欲張りに2つの百名山に登りたく、スケジュール組みを計画すると、南アルプスを代表する山「北岳→間ノ岳」の縦走も考えたがまだまだ体力面が心配だ。。
仲間の一人が「仙丈ヶ岳」から見える富士山、北岳、間ノ岳の標高NO.1、NO.2、NO.3が素晴らしい。という情報を掴んだ。調べると富士山、北岳、間ノ岳が並んで見れる場所は「仙丈ヶ岳」しかないようだ!

 

これだ!

 

満場一致で「仙丈ヶ岳」行きに決定。早速リサーチすると北沢峠という場所を起点に南西方向に仙丈ヶ岳登山するのだが、、、
なんと!真逆方向を見ると!北沢峠から北東には「甲斐駒ヶ岳」がある!
うまくいけば、北沢峠を起点に「仙丈ヶ岳」と「甲斐駒ヶ岳」の百名山2座にチャレンジできる!

 

ってことで、決定!
南アルプス「仙丈ヶ岳」「甲斐駒ヶ岳」山行を決行することにした。

 

プランはこうだ。
①一日目早朝から北沢峠⇄甲斐駒ヶ岳のピストン。夕方下山。北沢峠の山小屋に宿泊。
②二日目早朝から北沢峠⇄仙丈ヶ岳のピストン。夕方下山。大阪へ帰宅。
※天候によっては一日目と二日目を入れ替える。

 

大阪から車を運転しての6時間移動。。
ほぼ睡眠無しで8〜9時間行動の甲斐駒ヶ岳登山。。
山小屋で睡眠はとれるものの、、、
次の日も8〜9時間行動の仙丈ヶ岳登山。。
ハードな登山あとに車で6時間かけて帰阪。。
しかも次の日は仕事だ。。
なかなかハードなスケジュールながらもチャレンジすることにした訳で…。

 

 

兎には角にも。
金曜日20:00。大阪から長野県伊那市「仙流駐車場」に向け出発。

 

翌土曜日1:40。「仙流駐車場」に到着。マイカー規制がある為、この仙流駐車場に車をデポして、北沢峠までは南アルプス林道バスで移動することに。まだ夜中なので当然バスは動いていない。例え数時間でも仮眠をとることに。…だが、憧れの南アルプスなので興奮して眠れない。。

 

3:30。ハイシーズンの為、どんどん駐車場に車が入って来る。始発バスに乗れるのか心配で、歩いて3分のバス停を見に行くと、バス停に番号が付いたベンチがあり、1番と2番に先約のザックが置かれていた。順番取りなのか…?

 

4:00。慌てて仮眠中の仲間を起こし、準備を済ませバス停ベンチへ。まだ先約は2人のみ。3番からザックを置いて順番取り完了。しかし、5:00始発バスまではあと1時間もある。並びながら朝パンを食べたり食事を済ます。あめじゃなくてよかった〜。

 

5:00。始発バスの時間までにぞくぞくと登山客が並び、200人近くはいるのか?!どうやら増便されている様子だ。時間ちょうどになりバスがやってきて乗り込む。我々は北沢峠手前の「大平山荘」に宿泊する為、運転手さんへ大平山荘前での降車を告げておく。
それにしても凄い乗車率!補助席を出して満席状態。ハイシーズンは恐ろしい。。

 

5:50。大平山荘前で降車するのは我々のみだ。バスから降りてまずは宿泊先の大平山荘へチェックイン。天気も良さげなので予定通り本日は「甲斐駒ヶ岳」山行に決定し、すぐに登山の準備にかかる。登山に必要ない荷物は大平山荘に置いてゆき、水分や食料など必要なモノを仲間と確認しながら準備する。大平山荘には無料の水も豊富にあり、補給できる。

 

6:30。さて!いよいよ「甲斐駒ヶ岳」へ向け登山開始。大平山荘横の登山口から樹林帯を登ってゆき、まずは起点の北沢峠へ向かう。

 

6:45。北沢峠到達。北沢峠稜線ルートで登山をする訳だが、これから先は北沢峠まで戻ってくるまで水場・トイレがない。水は多めに持ち備えている。トイレで用を済ませ、「双児山」を目指す。
最初はアルプスらしい樹林帯をひたすらジグザグに登ってゆくのだが、標高2000mを超えた地点から登山をする訳なので、高山病を回避する為ゆっくりペースで登る。湿度は低く気温も低くので快適な環境での登山だ。
ジグザグ樹林帯を1時間少し登ると標高2450mを越え、樹林帯を抜け、腰丈ぐらいのハイマツ帯に変わる。森林限界を突破し周囲も明るくなる。しかし、やはり夏である。日差しが強く思ったより暑い。

 

8:30。甲斐駒ヶ岳四合目にあたる「双児山(標高2643m)」に登頂。少しガス(霧)があるのだが目まぐるしく雲が動き、周りの山々も見える。更にハイマツ帯の登山道を登ってゆき「駒津峰」を目指す。少しづつ酸素の薄さも感じながら先へ進む。

 

9:25。双児山からの稜線を歩き「駒津峰(標高2750m)」に到達。甲斐駒ヶ岳六合目だ。天候が抜群なら北岳や間ノ岳、富士山も見えるのだろうが、、、雲が邪魔して姿が見えない。とはいえ天気は悪くない。
後ろを振り返れば、一瞬だけ雲が風で飛ばされ、仙丈ヶ岳が姿を現わす。とてつもなくデカくて標高が高い!前を見ればこちらも一瞬だけ雲が動き、本丸「甲斐駒ヶ岳」の白い山肌が姿を現わし、頂上まで見えないもののその圧倒的な山容が堂々登場する。

 

10:00。ハイマツ帯も抜け、岩場が増えてくる。すると歪な大きな岩が出てくる。「六万石」甲斐駒ヶ岳八合目だ。六万石を過ぎると更に岩場が増えてきて、ルートを選択することになる。直進の危険だが時間短縮できる「直登ルート」。もしくはザレ場を安全に歩く「右巻きトラバースルート」。
我々は別に急いでる訳ではないが、直登ルートへ選択する。見上げる甲斐駒ヶ岳には雲がかかったり、雲が取れたり、想像するにおそらく頂上と思われるポイントも確認が取れ、先へ進んでいた。
直登ルートへ入り厳しい岩場登り。正直キツくて危険だ。強風時は勧めれないルートだと気付く。15分ぐらいで一気に雲が取れ、ようやく初の頂上が見える。先ほど想像した頂上ポイントよりも遥か高い場所に頂上があることに驚愕!?とてつもなくデカすぎる!恐怖を感じるぐらいだ!
前半のゆっくりペースが功を奏したのか、全員高山病の兆候もない。あとは頂上で最高の景色を拝みたい。。

 

10:50。直登ルートは長くかなりの急登だが、ようやく甲斐駒ヶ岳頂上だ。標高2967mの頂上は格別で上空に飛んでいる飛行機がかなり近く感じる。晴れてはいるがあいにく雲が邪魔して北岳も富士山も北アルプスも見渡せない。しかし、隣の仙丈ヶ岳は見えている。やはりデカくて高い!
雲が飛ぶのを期待しながら食事し、コーヒータイム。南アルプス甲斐駒ヶ岳の山頂での時間は最高だった。

 

12:10。かなり景色を期待し待ってみたが、やはり昼になりガスが上がってくる。諦めて下山開始。下山は直登ルートから下るのは危険だ。右巻きトラバースルートから隣の「摩利支天」方向に降りてゆく。ザレ場で足場が悪い中、諦めきれない景色を確認、、、やはり見えない、本来は見える山々。。
すると!下山中に駒津峰手前で一瞬だけ、北岳が姿を現わす。ピーク(頂上)も確認できた!北岳は流石の国内NO.2の標高を誇る山で、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳より遥かに高く見え、また憧れの山が一つ増えた。時間にして北岳のピークが現れたのは15秒ぐらいだった。圧倒され写真さえ撮れなかった。納得できて下山を進める。

 

15:30。長い樹林帯を下り、北沢峠まで帰ってきた。下山完了し北沢峠で3人はコーラ。1人は麦炭酸(ルービーのことですw)で道端で乾杯した(笑)。16:00前に北沢峠の目の前に南アルプス林道バスがやってきた。本日の最終便だ。頂上での時間を短縮すれば日帰り登山も可能だ!と確信できた。だか、睡眠なしで行動時間8時間以上の登山は辛い。
甲斐駒ヶ岳は登山距離6kmぐらい。片道4時間。計算と経験からして数字上ではそんなに大したことない山ではあるが、想像以上に疲れるし、長い登山道だ。

 

16:10。北沢峠から少し下り、宿泊先の大平山荘まで帰ってきた。まずは簡単に着替えを済ませ、自炊の準備をし山小屋横で食事をしながら明日の「仙丈ヶ岳」の予定を話し合う。
一人の仲間は体力にも余裕があり行きたい様子だったが、明日の夕方から天候が崩れる予報。帰りの車の運転、、、
次の日は仕事、、、
今の体力、、、
それらを考慮して明日の「仙丈ヶ岳」は無しにして、ゆっくり睡眠を取り、朝からバスで仙流駐車場まで下山し、温泉でも使ってゆっくり帰ることにした。当初考えていたスケジュールではやはり強行すぎたのである。

 

とはいえ、
大平山荘に宿泊していた年配者達は平気な顔で仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳へ向かう。自分達がまだまだ甘いな〜と思わされた山行になった。

 

でも、甲斐駒ヶ岳は脳裏に焼きつくような良い山で!なにより男らしくカッコイイ!何年後になるかはわからないが、次に北沢峠へ戻ってきた時は南アルプスの女王と評される「仙丈ヶ岳」に登りたい。
また15秒しか見れていない「北岳」も印象的でこれまた印象深く興味を引く登りたい山だ。

 

翌日、朝一のバスに乗り仙流駐車場まで我々だけの貸切状態のバスだった!運転手さんが良い方で特別なガイドをしてくれながらの下山となった。特した気分だった!

 

計画面と体力面の課題と、次の目標もできた南アルプス「甲斐駒ヶ岳」山行になった。是非チャレンジしてもらいたい山であることは間違いない!

 

ワンポイントアドバイス

山小屋で自炊を考えて食料を準備していたが、体力面・荷物の量、山小屋での扱いなど総合的に考え、山小屋では食事付きで宿泊した方が何かと便利です。山小屋では食事時間になると食事を注文しない者は、山小屋の食事中は外に出されてしまいます。参考までに。

 

 

 

 

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