目次
乗鞍岳の情報
乗鞍岳
読み方:のりくらだけ
山系:北アルプス・飛騨山脈
標高:3026m
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乗鞍岳の特徴

長野県松本市と岐阜県高山市の県境。北アルプス(飛騨山脈)の南部に位置する乗鞍岳は、日本百名山・新日本百名山にも選ばれている。北アルプスの中で一番大きなその山容は馬の鞍に似ており、“23の峰”、“8の高原”、“7つの湖”から形成され、そのすべての総称を乗鞍岳と呼ぶ。最高峰(主峰)は剣ヶ峰で標高3026m。乗鞍岳山体は活火山であり、国内の火山では第三位の標高を誇る。(第一位/富士山、第二位/御嶽山)
標高2702m地点まで車(マイカー規制がありバスのみ可能)で入ることができ、国内の3000m峰では一番気軽に山頂へ立てる山であること、山頂から標高の高い山をほとんど見ることができることから登山者から人気が高い。
所在地
長野県松本市と岐阜県高山市の県境
登山の日程
この記事は2016年10月30日の記録です。
登山の種類
乗鞍岳 剣ヶ峰ピークハント(登山口⇔頂上)
コース/ルート
畳平→剣ヶ峰ルート
※岐阜県高山市 側から入山
総歩行距離
総歩行距離/5.2km
登山/2.6km
下山/2.6km
総歩行時間
総行動時間/3時間55分(休憩込み)
登山/2時間10分(休憩込み)
下山/1時間25分(休憩込み)
登山の山行程
23:40 大阪出発
04:30 ほうのき平駐車場着
06:55 ほうのき平よりバス出発
07:40 畳平着
07:55 登山開始
10:05 乗鞍岳剣ヶ峰登頂
10:25 下山開始
11:50 畳平へ下山完了
11:50 畳平よりバス出発
12:35 ほうのき平駐車場着
20:00 大阪着
乗鞍岳のマップ
乗鞍岳の詳しい地図は ↓ コチラ
登山道について
乗鞍岳登山に行く人はほとんど標高2702mに位置する「畳平」までシャトルバスで取り付く。乗鞍岳では自然保護の為マイカー規制があり、シャトルバスを使うのが一般的だ。
健脚の方は、岐阜県平湯の標高1300mあまりの地点から乗鞍岳へ向かう人もいるようだが、標高差が大きく、距離もかなりある為、一般的な登山道とは言えない。。
普通は、
①岐阜県高山市/ほうのき平
②岐阜県高山市/平湯
③長野県松本市/乗鞍高原
の いずれかに車を駐車し、①②③発 それぞれのシャトルバスを利用し「畳平(標高2702m)」まで取り付いて登山をする訳だ。
このページでは①岐阜県高山市/ほうのき平からシャトルバスに乗り、畳平へ取り付く解説をする。
日本一標高が高い自動車道「乗鞍スカイライン」をバスに揺られて畳平に向かうと、標高2500mを超えたあたりから森林限界となり木々が周囲からなくなる。視界が広がりだし、天候が良ければ雲海やアルプスの山々が見渡せる。
想像以上に広大なスペースの「畳平」に到着すると、トイレなど済ませておこう。(トイレ使用は有料)
標高2702mの畳平は夏でもかなり涼しく、春や秋であればかなり寒いぐらいだ。人力で上がってきた訳ではないので、バスで一気に上がってくると気温差がより激しく感じる。
重要な点は、高度を一気に1500mくらい上げているので高山病のリスクが非常に高くなる。乗鞍岳最高峰の「剣ヶ峰(標高3026m)」までは畳平からまだ300m以上も高い位置になる為、高度順応を兼ねて畳平で少しゆっくりしてから登山することをおすすめする。
さて、畳平から登山開始である。
乗鞍岳は23の峰から形成されている山体の総称だ。今回は畳平から乗鞍岳最高峰「剣ヶ峰」のみを目指すコースを解説する。
剣ヶ峰 以外の山は登れるの…? 剣ヶ峰に向かうまでに「大黒岳(標高2772m)」「富士見岳(2817m)」「摩利支天岳(2872m)」などにも比較的楽に登頂でき、各頂上からはそれぞれの絶景を楽しむことができる。最終的には「朝日岳(2975m)」「蚕玉岳(2979m)」を通過して最高峰「剣ヶ峰(3026m)」まで到達するコースが乗鞍岳の一番ポピュラーな登山となる。
まずは畳平から富士見岳方向を目指し、
①鶴ヶ池のほとりを歩くか、
②お花畑から不消ヶ池(きえずがいけ)に向けて歩くか、
のどちらかで乗鞍高原を一望できるポイントを目指す。およそ20~25分歩けば、右上にコロナ観測所がみえるはずだ。その峰が摩利支天岳である。
その摩利支天岳を巻いて行くように道なりに歩いてゆくと、目の前に一際大きな山が見え出す。
剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳だ!
これからこの山体に登る訳だ。
やがて「肩の小屋」という建物が見えてくる。
肩の小屋から剣ヶ峰山頂へは約50分。肩の小屋の横から小屋裏側の朝日岳に登り、
朝日岳ピーク(頂上)から南方向へ稜線歩きで隣の蚕玉岳ピークへ向かう。
更に南方向へ向かうと、次の山の山頂に祠と鳥居が確認できる。岩場のゴツゴツした乗鞍岳最高峰「剣ヶ峰」だ。
酸素濃度70%の中、息を切らせながらゆっくりと登って行くと剣ヶ峰登頂となる。
最高峰剣ヶ峰からの360℃パノラマは凄い景観だ!
南方向には国内火山NO.2の標高を誇る「御嶽山」が近くに見える。
ちょうど御嶽山と間逆方向(北方向)には手間に「焼岳」。奥に急峻な「穂高連峰」。左側に一際目立った山容の「槍ヶ岳」。右側にはピラミッド型の「常念岳」。その他の北アルプス・飛騨山脈が一望できる。
南東方向には「八ヶ岳」。
南アルプス・赤石山脈の右から「間ノ岳」「北岳」「仙丈ヶ岳」左の方に「甲斐駒ヶ岳」。かなり天候が良ければ奥の方に「富士山」まで望める。
もちろん!中央アルプス・木曽山脈の「木曽駒ヶ岳」など。
更には、天候さえ良ければ西方向に「白山」が綺麗に見える。
実に恐ろしい程、国内の名峰が望める大パノラマビューだ!
しかも、6月~10月ぐらいであればそれほど辛くなく乗鞍岳最高峰剣ヶ峰に立てる。(…とはいえ乗鞍岳剣ヶ峰は3000m峰なので気温は下界とは全く違います。服装などに気をつけて下さい。)
登山の服装(←参考にどうぞ)
下山は同じルートで帰るのだが、岩場が多く絶景ばかりに気を取られすぎないように十分に注意すべきである。
畳平に帰るまでに「摩利支天岳」や「富士見岳」に立ち寄るのもおすすめだ。岐阜県側や長野県側に下るシャトルバスの時間を気にしながら、楽しんでもらいたい。
下山時の景観!
注意点! 乗鞍岳には近年頻繁にツキノワグマの目撃情報が多発しています。熊鈴など対策を練って登山することが重要です。![]()
登山の感想
このページでの登山解説は、2016年10月30日の乗鞍岳山行です。
「乗鞍岳からは名峰がたくさん望める!」
以前からこの言葉が気になっていた我々は、乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰に登ることにした。
乗鞍岳剣ヶ峰は標高3026m。言わずと知れた3000m峰だ。
乗鞍岳へはマイカーを乗り入れることはできず、標高2700m地点までシャトルバスに乗って行く。シャトルバスは、10月31日まで運行しているので10月最終日曜日の10月30日に乗鞍岳登山を決行することにした。
10/29(土)。
23:40。大阪から車で出発。岐阜県高山市の「ほうのき平駐車場」を目指す。この駐車場からはシャトルバスが運行されており、駐車場も1500台のスペースがあり尚且つ無料だ。
04:30。ほうのき平駐車場に到着。意外にも空いていた。おそらく乗鞍岳では紅葉時期も終わり冬になりつつあるので、すでに登山客が少ないのだろう。
この時期のシャトルバス始発は6:55。
7月~9月のハイシーズン期間であれば、3:30発の便がある。この便に乗ることができれば標高2700m以上から御来光を見ることができる。それだけではなく、満点の星空、見事なグラデーションカラーに色づく朝焼け空を見ることができるらしい。
…とはいえ、10月はその御来光便もない。。
しかも、ガス(霧)が出ていて天気が怪しい。。
6:55。ほうのき平よりシャトルバスが出発し標高2702m「畳平」まで向かう。乗車時間は約45分。標高が徐々に上がってゆくとすぐに紅葉した木々が目に入る。標高2500mを超えたあたりから森林限界となり、周りから木々がなくなる。それと同時に雲を突き抜けたのか、ガスがなくなり視界が広がる。まず最初に見えて来たのは雲海だ!その広い雲海の先に綺麗な三角の形をした岐阜県最高峰の笠ヶ岳が見える。バスも更に標高をあげるといよいよ穂高連峰と槍ヶ岳が見えてきた。想像以上に近い!
近くで見たかった北アルプスの山々が澄み渡った青空の下に偉大で寛大な姿を現している!
すでにテンションMAXだ!(笑)
7:40。畳平に到着。周りのはなんとも乗鞍らしい高原地帯で畳平もかなり広い。気温は1℃。思った以上に寒い。トイレを済ませて少し休憩したのち
7:55。乗鞍岳最高峰剣ヶ峰へ向け、標高2702mの畳平より登山開始。
帰りのバス時間もあるので、他の峰は目指さず乗鞍岳剣ヶ峰に照準を合わし、まずは「富士見岳方面」を目指す。広く平坦な登山道なので安全で歩きやすい道だ。
しかし風も強く寒い!体感温度は-5℃以上になっているだろう。
8:30。富士見岳の麓を巻いてゆくように、真っ白な霜化粧をしたハイマツを見ながら直進してゆく。すると右側に大きな山があり、その頂上には建物が立っている。この山は「摩利支天岳」、頂上の建物は「コロナ観測所」のようだ。摩利支天岳の麓を巻いてゆくように、直進すると正面に一段と大きな三つの山体が目に入る。
右の山が「朝日岳」。
中央の山が「蚕玉岳」。
左の山が「剣ヶ峰」。
である。
8:50。「肩の小屋」に到着。
先ほど見えていた乗鞍岳最高峰「剣ヶ峰」を目指し、肩の小屋の横からまずは朝日岳に登る。ガレ場がある登りにくい登山道だ。より一層風が強くなりつつある。
9:25。朝日岳登頂。一層風は強くなるが、雲が飛ばされ北アルプスの穂高連峰や槍ヶ岳がくっきりと見える!絶景だ!隣の蚕玉岳へ稜線をたどり絶景ルートを歩く。10分程で蚕玉岳山頂となり右下に火口湖のカルデラ「権現池」が見下ろせる。目の前にはゴツゴツしたガレ場の急登が現れ、山頂部には祠と鳥居が目視できる。剣ヶ峰山頂だ。
10:05。酸素濃度の薄さを感じながら、ガレ場急登を登りきり、剣ヶ峰登頂!気温は-3℃。風もあり体感温度は-10℃以下に感じる。
10月末とはいえ、標高3026m地点は冬!頂上鳥居などは海老の尻尾(樹氷)が伸びており、過酷な環境といえる。
しかし、景色は360度の大パノラマビュー!!
目の前のすごく近い距離に「御嶽山」が存分に裾野を広げ、反対側には北アルプスの象徴ともいえる「穂高連峰」がその急峻な姿でこっちを見ている。すぐ隣には鋭利に尖った山容の「槍ヶ岳」、ピラミッドみたいな「常念岳」、「笠ヶ岳」、手前の方には「焼岳」。遥か遠くには中央アルプス「木曽駒ヶ岳」、南アルプス「北岳」「間ノ岳」「仙丈ヶ岳」「甲斐駒ヶ岳」…「八ヶ岳」の特徴的な山容まで見えていた。
乗鞍岳はほとんどの名峰が見える!紛れもなく恐ろしいほど名峰オールスターの勢揃いだ。
天気は決して快晴とは言えなく、本当は南アルプス/北岳の肩から富士山が見えると聞いていたが、この日は姿を現さなかった…のだが、大満足の大展望を楽しめた。
気圧の関係で80℃強で沸騰するお湯を使用し、コーヒーや紅茶の温かいドリンクを飲みながらの絶景。。夢心地で今思い出しても興奮する。
10:25。下山開始。
下山中にたっぷり名峰オールスターズの景観を目に焼き付け、
11:50。畳平に下山完了。今回のパーティーには登山初心者も参加していたので無理せず、摩利支天岳や富士見岳、他の峰には登らずシャトルバスに乗り、
12:35。ほうのき平駐車場に戻ってきた。
大阪へ帰る前には温泉で冷えた体を温めながら、乗鞍談議に花が咲いたことは言うまでもない。
乗鞍岳は、登山をする者にとって登竜門ともいえる3000m峰で、「次は○○岳(○○山)に登りたい!」と気持ちを高ぶらせるパワーを感じた。冬はすぐそこに来ている寒い季節ではあったが、シャトルバスが運行しているギリギリで乗鞍岳も悪くない!と思った最高の山行だった。
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